【体験記】まだ間に合う?!中学受験3か月前からの挑戦

子育て

 受験とは無縁だと思っていた家族に訪れた、突然の中学受験挑戦&合格体験記です。

中学受験を考えているけどもう遅いのではと迷っている方へ一つの例として参考になれば幸いです。

母

中学受験合格まで、娘の合格を信じたい私と、

きっと無理だろうという私とが毎日葛藤していました。

1.夏休み明けに中学受験宣言

コロナ感染の影響で長い期間休校だった小学6年の2学期9月、久しぶりに登校した娘が突然・・・

娘

私、中学受験することにした。

と言い出した。。。。

これまで学習塾にも通っていない娘から突然の中学受験宣言。

どうやら担任の先生から

「中学受験は今からでも本気を出せば間に合いますよ。興味があればチャレンジしてみてください」

と帰りのホームルームでお話があったとか。

正直すぐに頭に思いうかんだ言葉は「無理だろ・・・」でした。

でも、やる気満々な娘を目の前に、そんなことは口がさけても言えず、 塾探しがスタートしたのでした。

2.塾選びのポイント

塾選びのPOINT

●中学受験についての情報や経験が豊富であること

 すべての塾が中学受験に強いわけではありません。

 志望校についての情報や受験傾向を知り尽くした講師がいることが短期間での実力UPに大きく影響しました。

●塾長とのフィーリングがあうこと

 塾長は、講師と生徒の橋渡し的存在だと思っています。

 生徒と講師の相性を見て講師を変更したり、受験への不安や諸々手続きのアシスト等、

 話しやすく親身になってくれる塾長だと、親のストレスをかなり緩和してもらえます。

 まず話をしてみるべし!

●入塾体験後に一旦家に帰って子どもと話すこと

 だいたいの塾は体験学習ができますので、是非利用してみてください。

 親にとっては好印象でも、子どもにとって必ずしも同じ心境とは限りません。

 主役は子どもです。長い時間過ごす塾が苦痛となってはインプットも半減してしまいます。

 入塾の前に、一旦家に帰り、子どもと一緒に決めましょう。

●通いやすい場所にあること

 何と言っても通いやすさは大きなポイントとなります。

 ここでいう通いやすさとは地理的問題です。

 交通の便が悪かったり、遠い場所だと送り迎えが大きな負担としてのしかかります。

 (どうしても入りたい塾が遠い場所にあるなら別ですが・・・

 ほぼ毎日通う場所となり、帰りも夜遅くなりますので是非検討するさいの大事なポイントとして場所も押さえておいてください。

<私たちの場合>

さて、塾を探さないといけません。。。ですが、塾はどこにあるのでしょうか。

中学受験なんて無縁だと思っていましたし、塾は中学生になれば友達に誘われて入るものだろうと勝手に思っていました。塾の評判どころか、家からの徒歩圏内でどこに塾があるのかも知りませんでした。

(夫婦共働きのため、塾の送迎はできません。家から自分で通える範囲で探しました)

探したと言っても、スマホで塾検索→近所をウロウロ→塾があれば話を聞く感じ。

私(母)
私(母)

すみません。6年生なんですが、中学受験をしようと思いまして資料をいただきたいのですが。。。

某塾長さんたち<br>
某塾長さんたち

えぇ?!今からですか?あと3か月もないですよ。

正直申し上げて今からでは合格するのは厳しいかと思います。

5年生からでも遅いくらいです。

そう。。。ほとんどの塾長さんは受験挑戦に難色を示されたんです。(そりゃそうだ・・・)

「遅い」「間に合わない」「厳しい」「受験の経験を積むつもりでならプラスですね」等々・・・
わかります。。。わかりますよ塾長さん方の気持ち。
でも、やるからには「合格」を目指して頑張ってほしいのが親心。
だんだん落ちるテンションをどうにか上げながら、塾をまわること数日。。。
見つけましたよ!出会えました。
「やってみなきゃわかりません。とりあえず今の実力を知るための模試を受けてみませんか」と言ってくれた若い塾長さん。
娘との面談でも、今の状況を穏やかな、でも少し厳しい口調で説明してくれました。
「合格」に向けて一緒に頑張る「チーム」ができた感覚でしたね。
母

頑張れ!やってみるまで結果はわからんぞ~。

フレーフレーむ・す・め!

3.推薦入試がある学校なら推薦を狙え!

受験校が第一志望で推薦入試がある場合は、是非利用したいところです。

推薦入試は「専願」といって、合格した場合には入学を確約するという条件付きの場合が多くあります。

なので、あくまでも第一志望校に限ります。

メリットとして一般入試よりも早く合格発表をもらえれば安心できますしもしダメだったとしても一般入試に再トライできるため、子どもにとって受験機会を増やすこともできます。

何より、受験科目も少ないので教科しぼって集中的に勉強することができます。

●学校推薦と自己推薦

[学校推薦]

6年生の一学期の成績が受験校の基準を満たし、尚且つ、小学校の校長が「学力のみならず、人格や学校代表として適格だと認められる場合」のみ学校推薦を受けることができます。

[自己推薦]

学校に入学したいという熱い思いや、学習意欲があれば自己推薦も可能です。

また、習いごと等で優れた成績を残している場合には、習いごとの教室の先生にも推薦書を書いてもらうと良いでしょう。(スポーツや芸術的なこと)

どちらにしても、検定や資格をもっていたり、習いごと等で賞をとったり優秀な成績を収めていない場合でも、自己アピールとなり得ますので、続けている特技などがあれば是非書きましょう。

<私たちの場合>

まず、学校の成績は志望校の規定をクリアしていました。

児童会役員を務め部活にも励んでおりました。

しかし、英検、漢検、数検等の検定はとっていませんでした。

正確にいうと英検は小学3年生のころに5級を取得していましたが、その後うけることはなく・・・(後悔)

かろうじて書道に通っていたので、「書道初段」しか書けませんでした。

漢検や英検等の検定も可能な限り取得しておくことをお勧めします。

4.中学受験 本番までのストレス

<子どものストレス>

・勉強時間が長い。

・受験までのプレッシャー。

・友達や自由な時間を制限される

<親のストレス>

・子どもとの温度差を感じる

・送迎時間に合わせたスケジュールをたてなければいけない

・受験組の他の子が気になりつい我が子と比べてしまい不安になる(これ、一番アカンやつですよ・・・)

<私たちの場合>

初めての模試の結果は散々な結果でした。

志望校への合格の可能性はD判定。。。

それでも娘は、

娘

ん~。でも何とかなるんじゃん?

なんて言い放ち受験をやめるという選択肢はないようでした。。。

今からでは、一斉授業の受験クラスにはついていけません。

娘は個別指導で週4回のクラスを受講することになりました。

しかし、家では宿題以外の勉強をしている様子はなく、マイペースというか何というか、必死さを感じられない娘を見ていらだつ毎日でした。

時には「そんなダラダラして勉強しないなら、受験なんてやめなさい!」と怒鳴ってしまうほどでした。

悩む母の図
このまま受験させて良いものか。。。
家庭の雰囲気は悪く、私と娘もギクシャクしてました。
本当は受験をやめたいんじゃないだろうか。。。
感情に出さないだけで、模試の結果を見て受験することを後悔してるんじゃないだろうか。。。
私の頭のなかは、そんなことばかりがグルグルまわっていました。

私は、「受験をやめる」という選択肢もあるのではないかと塾長さんへ相談しました。

すると・・・

塾長さん
塾長さん

今まで塾にも行ってなかったお嬢さんは、今人生で一番勉強しているでしょう。

突然の環境の変化に頑張ってついてきています。

家でのリラックス時間も大切です。

もともと国語力はあるので、理解力が高く他の教科も急成長をしていますよ。

大丈夫。本人が決めたことです。最後まで見守りましょう

との答えが。。。

そう、娘は読書がと~っても大好きな文学少女。

そのことが救いとなり、国語だけは模試でもよい点数を獲得していたのです。

(娘がおすすめする本ランキングをいつか紹介したいと思います)

「そんな。。。先生優しすぎませんか?」という思いもありましたが、
そこはプロにお任せし、私はチームの一員として静かに?
見守ることにしました。。
それでも、塾のクラスが無い日も自習として毎日塾には行かせましたけどね。
娘が人生で初めてこんなに勉強しているというなら、
私は人生で初めて「教育ママ」になったのでした。


5.受験当日にやること

●前日早寝、当日早起き
 人間の脳は起きてから3時間以上たたないと本来の働きをしてくれないとのこと。(Byかかりつけ医)

●朝食を食べる

 これ基本ですね。ガッツリ食べなくても、噛むことで脳が目覚めます。

●荷物の確認

 当日は緊張しています。もう一度手荷物のチェックをしましょう。

 試験と試験の間に見直す資料やプリント、水筒や筆記用具 etc.

●マス計算(かんたんな足し算でOK)

 算数の試験日の朝にやってほしいもの。

 実際に調査した結果によると、マス計算をプリント1枚やるだけで頭が算数モードになり、

 テストの得点UPがした実績があるとのこと(By塾長さん)

●好きなものを一つ持って行く(お守りや好きなアーティストのトレカ等何でもok)

 緊張をしすぎて本来の力が出せなかったら勿体ない!

 緊張を緩和するために見て気持ちが和むアイテムを一つ子どもに選ばせて持たせること(by塾講師) 

<私たちの場合>

いよいよこの日がやってきました。

前日の夜眠れなかった私。。。

すやすや眠って、朝寝坊までした娘。。。(イラッ。。)

学校へ向かう車の中でチョコを食べながら、好きなアイドルのトレカを眺める娘。

なぜそんなに緊張感がないのか。

彼女には、「緊張」という感情が欠如しているのか?

と疑問に思うほどのマイペースっぷりでした。

試験中、私は居ても立っても居られない状態で、待合室や校内をウロウロ。。。

試験を終えて合流した娘は笑顔で、

娘

あんまり出来なかった。まっ仕方ないじゃん。

面接で満点とって合格するしかないな!

なんて言ってました。。。

そして、昼食をはさんで挑んだ親子そろっての面接。

珍回答を連発する娘と、緊張のあまり質問の答えになっていない返答をする私。。。

面接の時間はあっという間に過ぎてしまったのでした。

(※面接時の質問等、詳しい詳細は別の記事にまとめますね。)

遠くを見つめ回想する母
後日、娘が言ってましたが、本当はとても緊張をしていたとのこと。
試験へ向かう車で食べていたチョコレートは、塾で一番大好きな先生から応援メッセージと一緒にもらったものでした。
アイドルのカードを見ていたのも、先生からのアドバイスで、
試験前は緊張するから一番好きな物を必ず持っていくように言われたとのことでした。
何だよ~。緊張してたのかよ~。。。。言えよ。。。娘のことを知らなさすぎる自分が恥ずかしくなりました。

5.中学受験 涙の合格発表!

試験の数日後、家のポストには学校からの封書が!!!

もし、不合格だったら何て声をかけよう。

もし、不合格でも頑張ったことは間違いなく今後の人生のプラスになる。

でも、もし不合格で。。。そのことで娘が「頑張っても無駄なんだ。。」なんてトラウマになってしまったらどうしよう!!

私は緊張のあまり胃がキリキリと痛みました。

そして、いよいよ開封のとき!

。。。娘。。。開封。。。。

封筒の中からは、サクラの合格通知が!

「やったー!!」と叫ぶ私と主人。

でも、当の本人は言葉も出ず、顔を真っ赤にして、泣いていました。。。。

そんな娘を見るのは初めてのことで、「表には出していなかったけど、本当はとても不安で、一生懸命がんばってたんだなぁ」と思うと胸が熱くなりました。

大好きな塾の先生も、泣いて喜んでくれました。

6.中学受験に挑戦して良かったこと

<子ども>

●自分の将来について考えるきっかけになった

●最初からあきらめずに頑張ることの大切さを知った

●周りに自分を応援してくれる人たちがいることを知った(主治医、塾の先生方、学校の友達、親?)

<親>

●娘と向き合う時間ができた

●見えていなった娘の一面を知ることができた

●今までの育児、これからの育児を見直すことができた

<私たちの場合>

合格できたことはとても嬉しいのですが、

何よりも、ドタバタ過ごした3か月は何物にも代えがたい経験となりました。

もちろん、きちんと時間をかけて受験対策をするに越したことはありません。

粗削りでたまたま合格しても、入学後に苦労することも大いに考えられます。

でも、もし、お子様が「受験したい」と言ってきたときに、「今からでも間に合うかな」と悩んでいる方がいましたら、私は是非チャレンジすることをお勧めします。

合否はともあれ、普段とは違うお子様の一面を見ることができるかもしれません。

親子関係を見直すきっかけになるかもしれません。

お恥ずかしながら私は、仕事が不規則で忙しいのを言い訳にし、娘のことをちゃんと見てあげていませでした。

今回の経験で見えた娘は、私が思っているよりも繊細で、負けず嫌いで、とても強い女性に成長していました。

合格したから言えるとかではなく、受験でなくても、子供の「やりたい」をサポートして、子どもの笑顔や涙や悔しさに寄り添えることも「親の幸せ」なのかもしれないと学ぶことができました。

とはいえ。。。反抗期の娘との格闘はこの後も続いているんですけどね笑

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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